【Vol.3】コープの水産産直をめざして 九州各地の組合員との交流
地場産地の水産物を「共通の水産産直品」として取り扱うことをめざし、九州各生協の組合員と「日本遠洋旋網漁業協同組合(通称・エンマキ)」の交流が行われています。
長崎県の生協であるララコープの組合員の産地訪問を通じて、水産産直に向けた具体的な行動のモデルケース作りを実施しました。
今回は、ララコープをはじめ、各会員生協の交流の様子や感想をご紹介します。
ララコープ組合員との交流
2022年10月22日に組合員理事2名、県北エリア委員14名、職員6名、コープ九州職員3名で交流会を行いました。
水揚げされた魚を選別する施設を見学した後に、エンマキより「持続可能な水産業の取り組み内容と課題」についてお話いただきました。
適切な資源管理、生産性・持続性の高い漁業構造の確立、地球環境問題にも目を向ける必要性があることを学びました。
その後、「商品の試食」、「産直化に向けた意見交流」を行いました。産地直結の水産産直を実現するには、実際に産地を訪問し、生産者と交流を行い、水産業の現状を理解することが重要であることを共通認識として確認することができました。
2023年
11月、佐賀県の生協、コープさがは組合員11名、スタッフ4名で訪問しています。
コープさがでは2024年3月に開催された「なるほど!コープ交流会」でもエンマキの学習を行っています。
2024年
熊本県の生協くまもと、沖縄のコープおきなわからも多くの組合員や職員が交流のために訪問しています。
生協くまもとは組合員活動、店舗、宅配を担う無店舗と各部、計7名の組合員理事・職員が訪問しています。
こちらはおきなわの皆さん。3月に訪問しました。エンマキ嶋田さんから説明を受けています。白衣をしっかり着込み工場内を見学しています。
加工場を見学通路からみた様子です。
おきなわの皆さんの感想から抜粋
★沖縄からきて本当によかった。立派な施設でびっくりした。魚も見れてよかった。人物を丁寧にしていてる印象を受けた。食べて支援することが組合員にできることだと改めて、感じた。
★親が子供に食べさせたい魚ばっかりだった。おきなわでも試食学習会をやりたい。
おきなわの皆さんの質問(一部)とエンマキの回答
Q:魚の頭や尾は再利用しますか?
A:固めて魚のえさにしています
Q:さばフィーレのこだわったところは?
A:色々な用途に使えるように無塩タイプの商品にこだわりました。
産直三原則のひとつ「生産者・産地との交流があること」。
交流は、利用者のニーズをメーカー、生協が共有する大切な機会です。また、見学を行った組合員は学習を経て、知ったことを広げたい思いを確かなものにされていました。
次回は6月中旬に行われる「水産版適正水産規範 漁業編」を用いた産地の点検の様子をご紹介します。